環境

8時30分より河北潟クリーン作戦に参加しました。

河北潟は内灘町、かほく市、津幡町、金沢市にまたがる県内最大の湖です。干拓後、水門を設け淡水湖となり、随分小さくなったとはいえ、今でも十分大きな河北潟には豊かな自然が残されていて、野鳥の宝庫や釣り場として多くのひとが集う場所となっています。干拓地にはレンコン、スイカ等の栽培や酪農がおこなわれています。自然と人の共生のあり方の模索が湖面・干拓地を含めた河北潟から見てとれます。   

「こんなに汚いとは」

びっくりしました。水辺公園に集合した時には、その名のとおり湖面近くで、釣り人もいたため「作戦なんて大げさなこと言わなくても」と内心思いました。ところが、軍手をつけて、燃える・燃えないのそれぞれごみ袋をもって湖面にさらに近づいてみると唖然。「こんなものがきれいにできるのか?」と心の中で嘆きつつも清掃開始。「去年もこんな感じやったよー」とおばちゃんに励まされながら、まるで意図的に投棄したかのような空き瓶や表現できないようなゴミを熊手のようなものも使いながら拾い集め、一人あたり何袋集めたでしょうか。なんとか満足に近いところまできれいにすることができました。

でも、私の気持ちはおさまりがつきません。
「去年もこんな感じやったよー」の背景にはこの一年間も以前と変わらずゴミの投棄があったことの裏返し。これだけ多くの方が集まってきれいにしても、来年も捨てる者と拾う者のイタチごっこが続く。棄てる側にその行動の修正を図らせない限りは解決はできない。今日のクリーン作戦に参加されている方は、ゴミのポイ捨てなどは決してしていないでしょうし、この現状をみればとても出来るものではありません。ポイ捨てや投棄に対する罰則を強化するとともに、子どもの頃より地域の清掃活動に積極的に参加させ、ゴミの投棄がいかに周りの環境に迷惑をかけ、自分の身にも関係がしてくるのかを学ばせる必要があるのではないでしょうか。
私も大阪支店時代に地下道内でタバコを吸っている人を注意し、注意したことに対し相手から怒られたことがありました。ポイ捨てを見て「コラー!」と普通に言える、当たり前の環境をつくりだしたいものですね。

7月には洞爺湖サミットが予定されています。
「環境サミット」とも言われていますが、揮発油税の暫定税率が廃止されると環境対策に逆行する・・・と環境論議をされている方がいらっしゃいます。環境にもいろいろな意味合いの環境があります。そういう方こそ、身の回りの環境が地域環境、教育環境、地球環境に対し、おかしな影響を与えていないかを自分の今までの言動を顧みて考えて欲しいものです。環境問題は大気や土壌の汚染に気を取られるばかりではなく、地球上で生息させてもらっている人間の気持の持ちようも問いかけていかなければいけません。